前回Wiring Piを使ってLEDを制御する方法をご紹介しました。こちらでご紹介しております。
今回はコマンドラインで制御する方法をご紹介します。今回の方が始めやすいかもしれません。
コマンドラインで制御するための手順
インストールしたOSがRaspbianであれば仮想ファイルを使いGPIOを制御できます。仮想ファイルに設定を行うことでGPIOが制御されるんですねー💡
- 使用するGPIOを宣言。仮想ファイルができます。
- 宣言したGPIOに対し入出力の設定を行う。
- 宣言したGPIOの仮想ファイルに対し値の設定を行う。GPIOが制御できます。
- 宣言したGPIOの使用終了宣言を行う。仮想ファイルを消すことになります。
実際に制御してみよう。
先ほどご紹介した手順に従い設定を行っていきます。最終的にはこちらと同じようにLEDを点灯させることができますよー😊
①使用するGPIOポートの宣言
今回は前回と同じようにGPIO2を使ってみましょう。/sys/class/gpio/export というファイルに対し使用するGPIOの宣言を行います。
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// /sys/class/gpio/exportに対しGPIO2を使うことを宣言する。 $echo 2 > /sys/class/gpio/export |
実行後、/sys/class/gpio/gpio2という仮想ディレクトリができます。この中にある仮想ファイルにこれからアクセスしていきます。
②宣言したGPIOポートへ入出力の設定
今回の実験では前回と同じようにGPIOから電圧を供給して光らせるので出力の設定にします。
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// /sys/class/gpio/gpio2/directionに対しoutを設定することで出力の設定にする。 $echo out > /sys/class/gpio/gpio2/direction |
他のGPIOを使用する場合には/sys/class/gpio/gpioXX/directionのXXのところに使用するGPIOの番号を記載してください。
これで準備が終わり使用できる状態になりました。
③宣言したGPIOポートへ値の設定
それでは準備が整ったのでLEDを光らせてみましょう。
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// /sys/class/gpio/gpio2/valueに対し、1を書き込むことで3.3Vを供給するようにする。 $echo 1 > /sys/class/gpio/gpio2/value // /sys/class/gpio/gpio2/valueに対し、0を書き込むことで3.3Vの供給をやめる。 $echo 0 > /sys/class/gpio/gpio2/value |
光りました?光らない場合には回路をもう一度確認してみましょう。
接続は大丈夫?
④宣言したGPIOの使用終了宣言
実験が終わったので使用終了を宣言します。結果的には仮想ファイルが消えることになります。
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// /sys/class/gpio/unexportに対しGPIO2の使用終了を宣言する。 $echo 2 > /sys/class/gpio/unexport |
これで実験終了です。
まとめ
コマンドラインで行うLED制御をご紹介しました。この方法はPHPでも使えたりするので意外と役に立ちます。LED制御のご紹介でしたがGPIOの制御全般に使えるのでGPIOのON/OFFであればこんなに簡単に制御できますよー😊 お試しください。
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