みなさんは水耕栽培の水やりにお困りではないですか?
水耕栽培では一番重要かもしれない水位の管理。
簡単にできる自動給水方法を含めた3つの方法のご紹介します。
水位が下がると困ること。
水耕栽培をしていると水位の低下が一番の悩みだと思います。水位が下がる原因を確認しましょう。
- 野菜が成長するために吸収されます。
- 水分は植物に吸収されなくても蒸発により減ってしまいます。
- 特に夏は暑さのために蒸発する水分が多くなります。
夏は水の管理が大変なのに加え、旅行やイベントで家を数日留守にすることも多々あります。水位が下がると何が起きるのでしょうか?
- 根の接触が少なくなり栄養の吸収が遅くなってしまいます。
- 根の短い苗では栄養や水分を補給できず枯れてしまいます。
せっかく育てた野菜が枯れてしまうのは悲しいですよね。。気にせず旅行にも行きたいですし、何かしら対策を考えたる必要があります。
水位を下げないためにできること。自動給水がやっぱりベスト?
自然に下がる”水位を管理できる” or “自動給水できる”方法を検討しましょう。どれくらい水位が減ったかを把握する方法と、2つの自動給水方法をご紹介します。
方法①:現在の水位を水位フロートで把握。こまめに水足し。
“水耕栽培の容器内の水位を把握できるようにして、減っていたら水を足してあげれる。”という方法です。
透明の容器を使っている方は問題ないですが、多くの方は光が入らないような容器を使っていて実際の容器に入っている溶液の水位はわかりづらいと思います。
そんな時は水位フロートを自分で作るのもありです。
水位フロートの仕組みは単純です。
この目盛りを水耕栽培の容器の中に設置します。その時は棒が倒れないように容器のフタに穴を開けてそこに差し込むように入れた方が良いです。
今は水耕栽培の容器に下の写真みたいにたくさん穴を開けていますが、そのうちのひとつの穴からフロートの棒を出すようにすればOKです😊
方法②:一番簡単にできる自動給水。水足しくんを使用。
アクアリウム用の自動給水機を使う方法が一番簡単です。我が家の水耕栽培器にとりつけた様子です。右側に1.0Lのペットボトルがありますが、ここに溶液が入っています。
溶液を入れるタンクはペットボトルで、それを固定するものがここで紹介するものになります。
使用しているのは下記の自動給水機 “水足しくん”です。アクアリウム用のようですが用途は関係ないでしょう。
使う際にはノズル部分をのこぎりでギコギコ削りました。ノズルの長さと水位は等しくなりますが、水位を高くしたかったのでカットしました。プラスチックなので加工がしやすいので簡単にできました。
- 自動給水が本当に簡単に導入できます。
- 1Lも入るので水耕栽培であれば夏でも結構持ちます。私は1週間以上OKです。
- 溶液のタンクとしてどこでも手に入るペットボトルが使えます。
- 価格が700円と安いです。失敗しても問題ない値段です。購入もAmazonで即日配送です。
水足しくんは簡単に自動給水を始めたい人におすすめです。
水足しくんを少し改造するのも◎
ちょっとぐらぐらするようだったら工具を使ってしっかり固定するのもありです。加工がしやすいので余裕があればカスタマイズすることをお勧めします💡
- まず端っこ。干渉するので切っちゃいます。
- 内側にも突起があるのですが、私の容器だと干渉しちゃうので切っちゃいます。
外側をぎこぎこ切る。
内側を切る。
内側を切るのものこぎりでも良いのですが、家にせっかくルーターがあったのでそれで切っちゃいます。
切断完了
固定のために穴あけ
固定する部分を切ってしまったのでネジとかで固定する必要があります。接着剤でもいけるかな?今回はネジで固定することにしたので、穴あけを行います。
ついに完成。ガッチリ固定できましたよ。
ネジで固定しました。割とすっきりしましたね。固定が不安定だなと思ったら試してみるのもありかと思います!
ところで原理は?
ペットボトルを逆さに固定しているので水がどばどば出てきちゃいそうですが実際にはそんなことはありません。実は水が押し戻されているんです。空気の重さである大気圧が押し戻しているんです。
供給先の水位が下がると、ペットボトルの口と水面に隙間ができるので水面からの大気圧が伝わらなくなって(1)供給先に水が流れ込みます。するとまた(2)水位が上がってペットボトルの口を塞ぎ、(3)大気圧が伝わるようになって水が止まる。ということなんですね。
方法③:オーバーフロー方式を導入してみる。
ちょっと手の込んだ作りになってしまいますが、オーバーフロー方式を使ったものが自動給水としては便利です。
オーバーフロー方式ってどんなもの?
オーバーフロー方式とは溶液タンクを使う方法です。この例だと3段になっていて、上の2段が実際に栽培するところ、下の段が溶液タンクです。
下のタンクの溶液が上の栽培装置に水を運びます。何もしなければ水があふれてしまいますが、下のタンクに通してあるパイプを通してパイプの高さを超えた溶液は下のタンクに流されることになります。
一定の高さを越えると溶液がタンクへ流れるのでオーバーフロー方式と言っています。
パイプの高さを変えることで水位の高さを決めることができます。ポンプを間欠運転してあげることで毎回減った溶液がタンクから補充されるようになっています。
いろいろ加工しなければいけないので、はじめのうちはあまりおすすめしません😅 一応手順に関してはこちらにまとめております。ご参考までに。
まとめ。
水耕栽培用の給水方法を改善する方法をご紹介しました。個人的には自動給水が簡単にできる水足しくんを使った方法をおすすめします。
記事を読んでいただいてありがとうございます。この記事がいいなと思ったら下記のSNSボタンのクリックをお願いします。励みになります😁