2つの代表的な水耕栽培方式 DFT/NFTとはどんなもの?

水耕栽培には2つの代表的な方式DFT/NFTがあります。

水耕栽培で必要なのは根に養分と酸素をどうやって吸収させるかですね( ಠωಠ)
流れる水を使う方法、水に浸す方法、はたまた霧を使う方法。。

色々な方法がありますが、家庭で簡単にできるのはDFT/NFTの2つの方式だと思います。

今日はDFT/NFTについてご紹介します(๑•̀ㅂ•́)و✧

NFT/DFTはどんなもの?

水耕栽培をやっているとNFT/DFTということをよく聞きます。でもそれって結局なんなんでしょう?

それぞれの仕組みをご紹介します(〃’ω’)

NFT/DFTってなんの略?

NFT/DFTはなんの略かがわかれば方式をイメージしやすいし、略称も覚えやすいと思います。じゃないと私は無理ですね。。
不要かもしれませんがちょっと確認しておきましょう。

NFT/DFTは何の略?
  • NFT(Nutrient Film Technique, 薄膜型水耕法 はくまくがたすいこうほう)
  • DFT(Deep Flow Technique, 湛液型水耕法 たんえきがたすいこうほう)

どちらも最後のTはTechniqueなので最初のNF/DFがそれぞれを特徴付けています。ただ、NFTはNutrient Flow Techniqueとも呼ばれるそうなので、水深の差と考えても問題ないと思います。

詳しく内容を確認しましょう。

DFT方式は根を溶液に浸す仕組みです。

DFTの水耕栽培の様子を表した図

DFTはDeep Flowなので水かさがあることが想像できますね。ただ何に対してDeepなのか。。というのが疑問として残ります。NFTに対して作られた名前の定義なのかもしれません(〃’ω’)

DFT方式では根の全体もしくは一部が溶液にひたっている方式です。水耕栽培の名の通り土を水に置き換えた様式だと思うと想像しやすいと思います。

DFT方式では頑丈な容器を使う必要あり!

DFT方式では根の全体かその一部を培養液に浸します。後ほどご紹介するNFTと比べて必要となる培養液を多くする必要があるので、容器の強度が十分にある必要があります。

個人で作る場合には少し加工しにくくても丈夫なものを選びましょう。水漏れはこわいですからね。。

おすすめの容器はこちらを参照してください。

【お手軽自作】ちょっと自作したい人におすすめ。水耕栽培装置を一から作る!

DFT方式では酸素不足に気をつけよう!

DFT方式ではNFT方式と違って根が培養液に浸かっているので根に十分な酸素を供給できず酸素不足になってしまう可能性があります。酸素不足により十分成長できなかったり、根腐れという状態になってしまうかもしれません。

そのため根を全体にひたらせる場合のDFT方式ではエアーポンプを使って定期的に培養液中に酸素を取り込ませることもあります。

酸素やエアーポンプが必要な理由についてはこちらで詳しく解説しているので参考にしてください。

水耕栽培でエアーポンプって必要?設置する場合はどうすればいい?

 

DFT方式の注意点⚠️
  • 根を培養液に完全に浸す場合はエアーポンプを併用しましょう。
  • エアーポンプがない場合は定期的に培養液を循環させるか根を少し露出させましょう。

循環式で溶液と一緒に酸素を供給する方法は空気混入器を使う方法です。

NFT方式は浅く培養液を流し続ける方法です。

NFT方式は薄膜型水耕法というくらいですから、培養液の水深を浅くして流し続けます。勾配がついているので流し続け流必要があります。
NFTの水耕栽培の様子を表した図

NFT方式では酸素を根から直接吸収させるので空気のポンプが必要ありません。また根全体を溶液に浸しているわけではないので溶液が少なくてすみます。

ただ、DFT方式と違って常に培養液が流れている必要があるので、停電の時には大変なことになります。。

自宅でDFT方式の水耕栽培をしてみよう!

DFT方式は自宅でも簡単にできます。自作する方法とオススメの既製品をご紹介しますね(◍•ᴗ•◍)♡ ✧*。

自宅でDFT方式の水耕栽培装置を自作するには?

こちらはこのサイトで作製した水耕栽培装置です。下側の容器が溶液タンクになっていて定期的に水を一番上の容器に汲み上げてオーバーフロー方式で循環させています。
水耕栽培装置に自作のLED装置を取り付けた様子。

興味がある方は【全て自動制御】ポンプとLEDを使う自作の水耕栽培装置を細かく紹介!で詳しくご紹介していますのでご参考にしてください(◍•ᴗ•◍)♡ ✧*。

既製品でかんたん!おすすめのDFT方式の製品は?

既製品も色々なものがあります。私が自宅で使っているのはSANEIのIENAというものです。

この装置は水中ポンプで水を汲み上げ(左のパイプ)、高さを調整できる排水機構(右のパイプ)で排水する仕組みになっています。
SANEIの水耕栽培装置の吸入と排出の様子

実際に水を入れてみるとこんな感じで常に水が動いている感じになります。
SANEIの水耕栽培装置IENAの仕組みの画像

SANEIのIENAは排水機構の高さを自由に変えられるのでとても便利です。夏は酸素不足になりがちですが、そんなときは排水機構の高さを少し低くして根を露出させるなんてことも簡単にできます。
水耕栽培キット イエナの楽天ショップへのリンクはこちら

ちなみにNFT方式は自作には難しそう。。


個人的には容器を正しく斜めにするのが難しいのかなと思います。偏っちゃうとある部分は水かさが深く、ある部分は極端に浅くなってしまいますからね。。

まとめ

DFTとNFTの水耕栽培方法についてご紹介しました。個人的には家庭での水耕栽培ではDFTが簡単だと思います(〃’ω’)

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