水耕栽培だと、溶液が野菜の土壌の役割を果たすので溶液の管理が重要です。ただ、溶液は見た目ではどういう状態になっているか分かりません。野菜が足りないものを教えてくれるわけではないですし、、。
やっぱりおいしい野菜が食べたいのでその植物に必要なものは補ってあげたいですよね。ECという指標を使って溶液管理して一歩進んだ水耕栽培を実現しましょう!
ECとは?
pHは聞いたことがあります。でもECって?という方も多いのではないのでしょうか。
Electronic Conductivityの略がECです。電気伝導度、つまり電気の通りやすさを表します。なんで電気の通りやすさで溶液の状態がわかるの? はい、疑問ですよね。
ちょっと調べてみましょう。
必要な栄養はイオンで吸収される
必要な成分はイオンという形で溶液に溶けています。例えば窒素だとNO3- 、カリウムだとK+ といった風に、+/-などの電子を持っている状態で溶けています。このイオンの状態の成分を吸収することで植物は栄養を吸収しているんですね^ ^。ということで溶けているイオンを数えることができれば何となく溶液がどんな状態かを把握できます。
植物が育っていくとどんどん吸収されて溶液の成分が薄くなっていきます。減ったぶんを補充してあげないと栄養が足りなくなっちゃって成長が遅くなっちゃいます。イオンの数を数えて溶液の状態を把握してあげる必要がありそうですね。
ECで溶液の状態を把握!
ECは電気電導度つまり、電気の流れやすさをわかるための指標ですね。イオンは電気を帯びているので、イオンがいっぱいあれば電気が流れやすくなります。一方、イオンが少なければ電気が流れにくくなります。
必要な成分はイオンの形で溶けているので、確かにECを測ることで溶液の状態を把握することができそうです。
野菜に最適なECとは?
ECって万能ではないんですよね。イオンは結局すべての成分を合わせた全体の値なので個別の成分についてはわからないんです。ですので各肥料を最初に作った値を保っていくことが自宅で行う管理の基本なのかなと思います。
この濃度が保たれるように管理しましょう!
ECの測り方
ECは測定器を使って測定する必要があります。
ECは電気抵抗を測定するのですが、測定器には温度依存性があります。測定器には温度計がついており、そこで補正しているようです。
温度計がついているくらい温度は重要です。ですが温度計が正確に温度を測れるためにはちょっと時間が必要です。体温計と一緒ですね。ですので測定の時にはちょっと我慢して、温度が安定するまで待ってあげましょう^ ^
溶液管理の注意点
溶液に溶けている栄養分は植物が吸収することによって下がります。ですが逆に溶液濃度が上がるケースがあるので注意しましょう。というのも夏場は溶液自体が蒸発してしまい、水分量が減ってしまいます。すると溶けている成分の量は変わらずに溶液の量はが下がるので必然的に濃度が高くなってしまいます。ECが測れない場合はついついいつもの標準配分で追加の溶液肥料を足してしまいますが、夏場は少し薄めにすることもテクニックの一部だと思います。
特に陽当たりが良く、明らかに水位が変わっている場合は注意しましょう。
ECを使った溶液測定のまとめ
ECメーターを使った水耕栽培の溶液管理についてご紹介しました。一歩進んだ水耕栽培を導入して、よりおいしい野菜を栽培しましょう!!
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